第29章 第28セット
優さんとプール際でぱちゃぱちゃと遊んでいるとチラチラと感じるヤローどもの視線。
すっげーイライラする、、、。
「優さん。これ着ててください。」
俺の着てたパーカーを羽織らせる。
不思議そうにする優さん。
可愛すぎかこのやろう。
「優さんの水着姿、他の男に見せたくないんで。」
そう耳元で呟くと
少し微笑んでケータイに文字を打ち込み始めた。
《私の水着見てる人なんていないよー。》
鈍感か。無自覚なのか。アホの子なのか。
そんなとこも可愛い。
やばい。俺優さんにベタ惚れだ。
これ以上は俺のポーカーフェイスが崩れる。←
「ちょっと飲み物買ってきますね」
ニヤけそうな顔を落ち着かせるため、その場を離れた。
優さんの好きそうな飲み物を買って元いた所に戻ろうとしたら
優さんがチャラそうな男にナンパされていた。
表情にあまりでないながらもイライラしてるのが分かる。
早く行かないと危ないかな。
男のほうが。←
キレた時の優さんは本当に怖いから。
そう思って急いで優さんのところへ向かった。