第29章 第28セット
*国見side*
無理矢理連れてきたプール。
いつもの俺なら、ぜっっったいこんな所来たいと思わないはず。
メンドウだし。←
それでも来たのは、優さんと一緒だったから。
優さんに会うためなら、何でもできるかもしれない。
それだけ、あの人のことが好きだ。
着替えを終えて合流場所で待っていると、
遠巻きに女の視線が送られ、俺のことを噂している。、、、らしい
カッコイイとか、背高いとか
お前らのそんな上っ面のコトバなんていらない。
俺が欲しいのは、優さんの言葉だけ。
早く優さん来てくれないかなー、、、
チラッと視線を横に向けると、物陰からこちらを覗く優さんを見つけた。
優さんの水着姿は、なんと言うかッ、、、破壊力抜群。
あれだ。今ここにいる女の水着姿は拳銃並の威力で、優さんはロケットランチャー、いや、大砲と言っても過言じゃない。←
極めつけは、俺たち青城カラーの水着だったこと。
俺たち(青城)のこと大好きじゃないですか、、、
その言葉を飲み込み、優さんの手をとって歩き出した。