第27章 第26セット
「俺が下!!」《いや。》
「俺が下!!」《いや。》
「俺が下!!」《いーや。》
なんの争いって?寝る所だよ!
かれこれ10分くらいコレやってるよ、、、
「女の子を床に寝かすわけねーべや。」
《選手を固い床に寝かすわけ無いでしょ》
「頑固だな。」
《大地くんもね。》
埒が明かん。
「及川たちんときはどうしてんだ?」
《徹たちの家の時は一緒の布団。》
ホントあいつらよく堪えてんな!!!!
「はいはい。わかったよ。一緒のベッドな。
俺が壁側行くから。」
あー、俺堪えられるのかな、、、
悟り開けるかも。(菩薩顔
俺のベッドはそう広くない。
そこに二人で寝るなんて俺には自殺行為だ。←
頑張れ俺の理性。←
電気を消してお互い背中合わせに寝ているはずなのに、突然Tシャツを引っ張られた。
「どうした?」
反対を向くと優がこっちを向いて寝ていた。
無防備にも程があるだろ、、、
俺だってオトコなんだぞ?
意識されてないのかな、、、
少し優の寝顔を眺めていると、
寝ている優の目から涙がひと粒こぼれ落ちた。
「!!!?」