第26章 第25セット
ー 一方青城 ー
*愬波side*
優が辞めたって聞いて、本当のことを知った岩泉が柴崎をフった後
いつまでもこのままでは居られないからと、練習が始まった。
ここ最近の様子から優はおかしかったから、マネたちも感づいてはいたけど
いざ目の前にすると受け入れられなかった。
テキパキと仕事をこなすも、どこか抜けてる。
それは選手も同じだった。
及「きゅーけー」
松「優ドリン、、、ク、、、」
花「俺もタオル、、、」
無意識に優を求める。
3年は特に。
及川は最低限のスポドリを飲んで汗を拭くとすぐさま練習を始める。
まるで、優が居ないことを考えないようにするかのように。
それ以上に苦しそうなのは
岩泉だ。
練習が始まってからボーッとしてるし、スパイクはミートしないし、顔面レシーブするし、今だって、、、
自分に対する怒りでそこら辺の人刺しちゃいそうなんだもん。
溝口くん達だって空元気になってる。
優。
このチームを支えてたのは
あんただったんだよ。