第26章 第25セット
*及川side*
ひたすら。
ただひたすら、練習にうちこむ。
なんとなく分かってた。優が辞めてしまうんじゃないかって。
けど、あいつは聞かないから。
昔からずっとそうだったから。
けどやっぱり、、、
優のいないバレーは、酷く味気ない。
ジグソーパズルのワンピースが足りないみたいに、
“青城”というパズルは、未完成。
別に岩ちゃんを責めてるわけじゃない。
岩ちゃんは自分の正しいと思った方を信じただけだ。
むしろ、傷ついてる優を癒やしてあげれなかった俺にムカついてる。
それがプレーに、態度に、表情に表れる。
、、、あー、みんなも集中できてないな、、、
ま、人のこと言えないか。
入「及川。今日はもう終わりにしよう。」
素直に従うのが得策。
これ以上はケガする。
「みんな片づk「ダッサ。」、、、愬波、ちゃん?」
愬「あんたら、ホントださいね。」