第26章 第25セット
*優side*
流れに乗った私達のチームはどんどん点を獲り、マッチポイントで私のサーブ♡
でもね、、、
西谷くんがね、、、
めっちゃキラキラな目で
「オレに打って下さい」って訴えてくるの。
こわい\( ˆoˆ )/
しゃーないなー。
最高の一本を打ってあげようじゃないか。
床にボールを叩きつけ、タンタンと2回バウンドさせる。
顔の前でボールを構えてしっかり息を吐く。
ふぅーーっ。
音もなくボールを上げ、音もなく助走をし、
体育館にボールを打った音と
ボールが床を跳ねるだけが聞えた。
西谷くんのすぐ横。
動くことすらさせなかった。
完全なノータッチエース。