第25章 第24セット
*優side*
今はちょっとした作戦会議中。
孝支くんのTシャツの袖をチョイチョイと引っ張る。
《攻撃のサインとかってある?》
そう聞くとサインを書き込んだ紙を見せてくれた。
何とか覚えられそ!
《あと、プレー中はオープンが拍手2回。平行とか、早いのは拍手1回でおけ?》
菅「OK!任せろ!」
その他細かいところを確認していると
山「そういえば!俺たちは優さんのことわかりますけど、優さんは俺たちのことをまだわからないですよね?」
山口くん、それ今更かい。
練習始まってどんだけ経ったと思ってるんだい?
それに心配いらないし!
澤「そういえば、ちゃんとした自己紹介してなかったよな?」
フルフルと首を振り、打ち込んだ文字を見せる。
《みんなのことはよく知ってる。》
澤「??」
よくわかってないようだったので、持って来た青城のとは別のタブレットを開いた。
中には対戦したチームの選手のデータが入ってる。
烏野は特に調べた。
澤「ッこれ!ウチの!?」
今日の練習の分のデータを加えたらもっと詳しくなる。
影「優さんの情報収集能力は某バスケ漫画のマネージャー並にすごいんで、敵に回さないほうがいいです。」
私そこまですごくないよ。
つか、敵に回さないほうがいいってなんだ。
黒歴史バラすぞ。←