第25章 第24セット
*菅原side*
優ちゃんがすごいのはパスの時になんとなく分かってた。
けど県選抜のエースとか誰も思うわけねーべ!
練習を見てて、プレーの一つ一つが美しい。
なんて言うか、音駒を思わせるような、しなやかな動き。
思わず見惚れてしまうほど、、、
スパイクだってさ、ネットは男子の高さなわけだよ。
本来の女子の高さより大分高いはずなのに、余裕で打ってる。
肩は柔らかいし、コースも多彩。
威力だって申し分ない。
何より、すごく楽しそう。
この子に試合でトスを上げてみたい!
この子とプレーしたい。
あぁ。早くゲームになんねーかな。
烏「おーし。んじゃ、休憩挟んでゲームやんぞ。」
ゲーム!!!
影「烏養さん!!チームは!!俺優さんとも組たいっす!!」
菅「俺だって優ちゃんと組みたい!」
澤「セッターが取り合うなんて、優は人気者だなぁw」
烏「どーする?優」
んーと少し考えこむ優ちゃん。
はっと顔を上げて荷物のところへ戻り、ケータイに文字を打ちながら戻ってきた。
それを烏養コーチに見せる。
烏「んじゃあ最初はAチーム対Bチーム、優はBチームに入る。」
おっしゃ!トス上げられる!