第25章 第24セット
*優side*
みんなに見られながらまだ落ちないボールを繋ぎ続ける。
ポコッ
菅「うわっ!ごめッ!」
孝支くんの当たり損ねたスパイクが私のいる位置より大分前に落ちていく。
「ッ!」
“拾おうとした”というより、“体が反応した”
トッ
床に付くスレスレ、ワンハンドで何とか上げる
ボールの高さは十分。
戻れる、、、。
サッと体制を戻し、自分のいた位置へ下がる。
私のレシーブが少し奥になったせいで孝支くんのトスが少しだけ左に寄る。
かと言って今から移動したらタイミングがズレる。
しゃーない。
若干体を斜めにし、掌にボールが当たった瞬間、
手首を外側に捻り、斜め回転を掛けるようにして孝支くんに打つ。
菅「ッあ!」
ボールは孝支くんの腕に弾かれて後ろへ飛んでいってしまった。
ひっさびさだなー。
呼吸を整え、周りを見ると何かみんなの目がキラキラしてる。
私、戸惑いが隠せません。
先陣を切ったのはやっぱり
日西「ッスゲーッ!!!」キラキラキラ✨
え、えと、犬?
菅「二人共やめろよー。優ちゃん困ってんべや。」
孝支くん、おかん決定。
影「優さん全ッ然鈍ってないですね!」ワクワク
烏「へぇー。衰えてはいねーみたいだな。」
わたし、そんなヤワじゃありません。
そんなんで徹達の相手できるかっての。