第22章 第21セット
*優side*
及「優ん家泊まるの久しぶりだなー!中3以来?」
そう。小さい頃から仲良しだったから、三人のうち誰かの家に泊まるのなんて日常茶飯事だった。
だから徹は私の両親を優パパ、優ママって呼ぶ。
徹のとこは徹パパは長いから(←オィ)とーパパ、とーママってよんでる。
一んとこもいちパパ、いちママ。
一は親父さんとお袋さん?だったかな。
別れてからは一度も呼んでないみたいだから分かんないや。
お母さんにはあらかじめ泊まりに来るかもと伝えてあった。
ゆえにいろんな準備は万端。
とは言え夜も遅いし、お風呂入ってないし、、、
とりあえずお風呂じゃ!
徹をお風呂に入れ、続けて私も入る。
なるべく早く上がり、髪を乾かさずに部屋に入ったら徹に怒られた。
及「優!女の子なんだからちゃんと身だしなみに気をつけなさい!まったく、、、風邪ひくよ?」
そしてチョイチョイと手招きし、自分の前に座らせると私の持っていたタオルで髪を拭かれた。
及「ホンットそーゆーとこ昔から変わんないね。」
呆れながらもやってくれる。
髪を撫でる手つきが気持ちいい。
寝てしまいそうになるのを堪え、時刻を確認する。
時刻は23時58分。
あと2分____。