第21章 第20セット
*及川side*
優と柴崎ちゃんがボトルを作ってるのを俺達は少し離れたところで見ていた。
すると優が柴崎ちゃんを引っ叩いた。
慌てて駆けつけ岩ちゃんをまっつんが、優を俺とマッキーで抑えた。
何があったか聞くと柴崎ちゃんは何もしてないといった。
その言葉を聞いた途端優がまた怒り始めたから、何かあったのは確かなんだと思う。
優に聞いてみたけど俺らに抑えられたまま俯いて何かに耐えていた。
はぁ。とマッキーが溜息をつき、
花「優、とりあえず謝りな。」
そう言った。
すると首を左右に振り、嫌だと伝えてきた。
花「、、、何があったのかは分かんねーよ。でも、どんな理由だとしても、叩くことが悪いことだってのは分かるよな?」
マッキーが子供に言い聞かせるように優しく言うと小さく頷き、体の力を弱めたので抑えていた腕を放すと
ゆっくり頭を下げた。
「監督たちと話してくる。」
そう告げ、柴崎ちゃんを岩ちゃんに、優をまっつんとマッキーに頼み、先生の所に報告と午後練開始の延期もしくは中止の相談に行った。
結局、落ち着くまで延期となり、部員にそれを伝え、マッキーに教えてもらった場所へ金田一たちを連れて向かった。
教えてもらった空き部屋に行くとまっつんに抱えられた状態で優がスヤスヤと寝ていた。