第21章 第20セット
*優side*
柴崎さんと一緒にみんなのボトルを作っていた。
特に会話もない。
もうそろそろみんな体育館向かう頃かなーなんて考えながらボトルを作る手を早めた。
柴「ねぇ。優ちゃん、、、」
話しかけられて柴崎さんの方を向くと
柴「はじめ君にさ、部活辞めるように言ってくれない?」
、、、えっ?
今、何言って、、、
柴「せっかくの高3の夏休みなのにさー、部活ばっかりで全然遊べないし?
どれだけ合宿しても、どれだけ練習しても、
結局白鳥沢には勝てないんだからさ
“意味無い”じゃん?」
“意味無い”?何それ。
みんな勝つために練習してるのに。
柴「及川くんだってあそこまでやる意味無いじゃん。
花巻くんも松川くんも他の人も。
自分の彼氏だけどはじめ君だってさ、牛島くんとエース対決になったら勝ち目無いでしょ?」
ふざけないで、、、。みんなの何を知ってるのよ、、、。
一の何を知ってるのよ、、、。
若たちに勝つために、どれだけ時間を費やして
どれだけ頑張って、どれだけ涙を流したか
何も知らないくせに、、、
柴「だったら、部活やめて、私と遊んでたほうがいい思い出になると思うんだよねー
私から言ったらはじめ君怒っちゃうだろうし
優ちゃんからお願いしてよ。
、、、『部活やめて』って」ニコッ
そう言われた瞬間、何かが切れた。
パシッ_____