第20章 第19セット
*松川side*
午後になると、くっそ暑い中
優が俺らのサーブ強化の為につくったメニューをひたすらこなした。
正直、俺らでもきつい。
はずなのに、優が俺らに手本見せる為だって一緒にほぼ同じメニューこなし、マネ業もしといてといてケロッとしてるもんだから
負けてらんねーなって思う。
つか、あいつ衰えてなさ過ぎ。何者だってのw
こうして優のプレーを間近で見て自分を奮わせながら一日目の練習を終えた。
夜はさっぱり系の飯を食って、風呂までは自由時間がもらえた。
俺は花とコンビニ行こーかってなって玄関に来た。
そしたら優が何処かへ出かけようとしていた。
「どこ行くんだ?」
するとポケットからケータイを取り出して
《スポドリの粉切れたから買ってこようと思って》
は?この暗い中一人で?馬鹿かよ、、、
「俺らコンビに行くついでに買ってくるよ。
必要なやつ教えて」
《薬局とコンビニ真逆だから手間かけちゃうしいいよ》
相変わらず頑固だなぁこいつ。
「いーから。こうゆうときは男に甘えなさい。」
そう言うとフワッと微笑んで
《ありがとう。じゃあ甘えようかな?》
なんて返してきやがった。
くそぅ。思わずドキッとしたじゃねぇか、、、
優から買うもののメモをもらい花と外へ出た。