第17章 第16セット
*及川side*
柴崎ちゃんはマネちゃんたちに仕事を教えてもらいながら真面目にこなしていた。
ただ、優に絡んでいる様子はわざとらしくて仕方がない。
休憩中、岩ちゃんにボトルを配るときも見せつけているようにしか見えないんだ。
それを見てつらそうにする優をみて、俺も胸が締め付けられる思いがした。
そんなこんなしているうちに着々と部員たちに影響力を広げていこうとする柴崎ちゃん。
学年一の美人て事もあり、すでに半分近くの部員が虜になってる。
レギュラーメンバーだったり、優にお世話になってる子たち、マネちゃんズはあまり気に入らないみたいだね。
いろいろなことを考えているうちに部活が終わり、自主練にうつる。
マネ達は片付けや掃除などに移っている。
……………………
部活が終了してから一時間が経った。
残っているのは主力メンバーと優、柴崎ちゃんのみ。
少し休憩しようと優がとっておいてくれたボトルを手に取ると俺に触れてくる手。
「、、、、なに?
柴崎ちゃん、、、、、、」