第15章 第14セット
*及川side*
今日は優の様子がおかしい。
いつも心から笑ってるわけじゃなかったけど、今日は特に。
何か隠してる、、、?
「優?どうした?」
俺に気づいて「何が?」って表情をする優。
「何でもないならいいんだ!」
俺の弱虫ッ、、、
お願いだから、俺の前では無理しないでよ、優。
俺じゃダメなの?
俺は、優を支えられないの?
こんな時、岩ちゃんなら、、、
そんなことを思ったけどすぐに頭の中から消した。
俺が支えなきゃ!
そう思ったものの何もできず、部活を終えた。
詳しいことが聞けないままいつも通り帰り、家まで送った。
俺がこんなにも意気地なしだとは思わなかった。
こんなんでよく岩ちゃんを超えるとか思ったもんだ。
優のこと支えられるくらい強くなろう。
そう覚悟して明日の準備をした。