第15章 第14セット
*優side*
いつの間にか時間は過ぎて、昼休みを告げるチャイムがなる。
ブブッ
振動したケータイを見ると徹からだった。
《いまどこ?》
《屋上》
とだけ返し再び目を閉じた。
少しして聞こえてくる複数の足音。
バンッ!
勢い良く開けられた扉から勢い良く入ってくる徹。
及「優!授業サボって何してたの!俺も誘いなよ!」←
花「やーい不良ー」
松「さぼりー」
国「センパイ悪い子ですね」
渡「いい天気ですもんね」
金「え、えと、なんかあったんですか?」
みんながそれぞれに言葉をかけてくる。
うん。親治くんと勇太郎の隣で食べよう。
ただひとり。不機嫌な表情のままの一。
気づかれたくなくて、徹にそんな気分だった!
とだけ伝え、みんなで丸くなって授業中あったことを話しながらお昼を食べた。
徹はずっと私にお説教してたけど、スルーして徹のお弁当から唐揚げを盗んで食べてあげた(ノ≧ڡ≦)
騒ぐ徹に突っ込む貴大と一静、呆れる英、笑ってそれを見る親治くん、慌てる勇太郎、怒って注意する一。
いつもと変わらない風景。
その会話に私は加われないことが寂しくて少し表情が曇る。
はっとしてすぐに笑顔を浮かべたつもりだった。
でも、英だけはそれを見逃さなかった、、、。