第15章 第14セット
*優side*
家に入り何とか着替えを済ませ、
ぼーっとしながらもご飯やお風呂を済ませベットへと入る。
寝る前にケータイをチェックすると菅原さんと澤村さん、清水さんから連絡が来ていた。
みんな心配してくれてる、、、。
若は、、、きっとすぐにはしてこないか、、、
明日は普通にしなきゃ、、、
来ていたメッセージに返事をし眠りにつく。
いつもと同じように来る朝。
顔を洗って、歯を磨き、ご飯を食べ、髪の毛を整えて、いつもより遅い時間に来た徹と一緒に学校へ行く。
前まで一も一緒だったけど今は別々に向かう。
朝練はないから歩くスピードもゆっくり。
他愛もない話をしながら学校へ入り席につく。
徹に声をかけられてるから、私が来たことに気づいてるはずなのに一はこっちを見ようともしない。
嫌われちゃった、、、かな。
落ち込む心を隠し、友達に笑顔を向ける。
休み時間、徹は一や男子たちと一緒なので私のところには来ない。
作り笑顔も限界だった。
いつもなら一が気づいてくれてたのに、、、もう、つらいよ、、、誰か助けて、、、。
そんなこと思っても誰も気づいてくれなかった。
授業が始まる直前、私はケータイとお弁当を持って屋上へ逃げた。
お昼はいつもバレー部のみんなで屋上に集まって食べるから丁度良かった。
私の心とは逆に晴れた空。
汚れるのも気にせず寝転び、
お気に入りのアーティストの曲をかけ、目を瞑る。
かけた曲たちが今の気持ちや状況とリンクして涙が出そうになった。