第14章 第13セット
私は人懐っこい性格で人に好かれやすい体質?らしく、すぐに溶け込めた。
初めは1年生のくせにと思っていた人もいたらしいけど、人一倍練習する姿と、見る人を魅了するほどのプレーですぐに認められた。
そして休憩や練習終わりなど、ことあるごとに若くんのところへ行った。
彼は真面目で不器用で、自分から積極的に話すタイプではない。
それに、悪気がなく相手を不愉快にさせたり、傷つくことを言ったりしてしまう。
そんな彼が孤立してしまう事のないように私が彼にたくさん話しかけに行った。
そうしているうちに彼とはどんどん仲良くなった。
週に3回の練習。
参加して2ヶ月が経った。
そんなある日の練習。
「若くん、若くん!ポッ○ー食べる?」
先輩「優、若はお菓子とかあんまし食わねーよ」
「え?若くん結構食べますよ?」
先「は?こいつ辛党だって言ってたけど」
「そうなの?じゃあ、若くんいらない?」
牛「、、、もらう。」
「ん!じゃあ、はい!」ニコ
モグモグモグ
ー先輩sideー
「優のやつ完っ然に若に懐かれたな。」
「あぁ。若もライバル多そうだな。」
「女の私から見てもあの子に惚れるわ。」
「うちの子大丈夫かしら」
はぁ、、、と保護者の立場で見つめる先輩方でした。