第13章 第12セット
*優side*
及「優!!!」
ぐいッ 「!?」
飛雄の腕の中にいたはずの私は気づいたら徹の腕の中におさめられていた。
及「どんだけ心配したと思ってんのさッ!顔色悪かったくせに解散した途端すぐ居なくなるし、連絡も返さないし!!!」
本気で怒る徹を見て、申し訳なくなり私は徹のジャージを握りしめた。
影「及川さん。」
及「、、、何。」
影「優さんに何があったんスか。優さん泣いてたんスけど。岩泉さんは今何やってるんスか」
少し怒気を含んだ声で飛雄が徹に尋ねる。
及「、、、俺にもよくわからない。優は答えないし、岩ちゃんはシカトだし。」
一の名前が出てまた体が反応する。
それに気づいた徹が
及「この話は後にしよう。主将くん連絡ありがとう。烏野の人たちも、優のこと面倒見てくれてありがとう。
詳しいことは後でトビオに話すから、そこから聞いてもらえる?」
澤「わかった。」
そう言って私をおんぶした徹はゆっくりと歩き出した。