第13章 第12セット
*優side*
しばらくして落ち着いたものの、私は飛雄に抱きついたままで飛雄は身動きが取れず、
烏野の人たちもどうしていいか分からないままだった。
何か思いついたのか、菅原さんが飛雄の耳元で何かを告げ、澤村さんと何処かへ行った。
しばらくして帰ってきて、
菅「優ちゃん、だよね?もし話せるようなら何があったか教えてくれない?頼りないかもだけど力になるよ?」
菅原さんが優しく声をかけてくれた。
澤「俺達に出来ることがあるなら言ってくれないか?」
澤村さんも同じように言ってくれた。
けどこれは私の問題だし、迷惑になると思って、首を左右に振った。
菅「じゃあさ、連絡先だけ教えて?何かあったら頼っていいから」
それだけならと思って私は連絡先を教えた。
菅「さんきゅ。何かあったら俺らを頼っていいからな!」
昨日負けた相手にここまで優しくしてくれるなんて、、、
そう思ってまた泣きそうになった。
それから少ししてこちらに走ってくる人影があった。
それは、息を切らした徹だった。