第11章 第10セット
*及川side*
ピーーーーッ
小学校の頃、
テレビで見て憧れ、
見様見真似で始め、
優にアドバイスをもらい、
ただひたすら練習し続けたこのサーブ。
放った一球は今日一番の威力。
主将くんが上げ一本で返ってきた。
俺がトスを上げたのは―――――国見ちゃん。
国見ちゃんのスパイクは飛雄が弾き、一本で返ってくる。
国「チャンスボール!!」
国見ちゃんのウラの武器は「“効率よく”、“燃費良く”、“常に冷静”」
味方の100%を引き出してこそのセッター
どんな選手であろうともだよ。
国見ちゃんはブロックの真後ろにフェイントを落とし、ついに逆転した。
みんなで集まり話をする。
「ちょっとこのまま聞いて、、、―――――――――――」
そして
勝者と敗者が
決まる