第10章 第9セット
*優side*
少しずつ攻撃のテンポが速くなり窮屈になる烏野に比べ、青城はのびのびとプレーをする。
英が打ったサーブは前に落ち、田中くんが滑りこんで上げる。
ネット際で徹と飛雄で押し合いになった。
徹が飛雄の押す勢いを往なしてから押し返し、バランスを崩した飛雄が尻餅をつく。
いつもの飛雄じゃない、、、。
冷静さを失ってる。
そしてそれはコンビミスとして表れた。
ー徹はセンスもあるし、努力も惜しまない。
ただ、2つ下の飛雄という“才能の塊”と比べた時
徹は優秀ではあるけれど、
天才ではない。
それでも断言できる。
今の段階でセッターとして優れているのは
徹であると。
青城が9点差をつけ先に20点台に入る。
ピーッ
烏野高校 メンバーチェンジ
IN 2番 菅原(S)
OUT 9番 影山(S)
飛雄が下がった。
でも、きっと戻ってくるよね。飛雄。