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貴方を守る

第4章 会いたい人


「お前がそんなに笑ったのは初めて見た」

リヴァイの機嫌が悪くなりそうな程笑ったのに、それとは正反対に嬉しそうだった。

しかし、この態勢は…

本能的直観が働いた。

今自分はベッドに押し倒され腕を掴まれている。

目の前の人物は表情こそはいつもと変わらないが何か企んでいる目をしていた。

「兵長…」

そう言った途端リヴァイは突然キスをしてきた。

唇にされたかと思うと額、頬、そして首筋。

そしてまた唇にキスをされたかと思うと強引に舌が入ってきた。

強引だが何処か優しいキスで、自分自身も本能的に反応して答える。

今まで殆ど2人きりになる事が出来なかった為か、少し寂しかった。

同期のミカサやアルミンと話してても心はリヴァイを求めているのに気付いていた。

そして今日久しぶりに会えた。

濃厚なキスをするのは何回かあったが、今日の彼はいつもと何か違う。

すると片方の腕が解放されたかと思うと頬に添えられた。

やばい…

これ以上されるがままにしていると間違いなく次の段階へと進む…

そう考えた瞬間解放された腕で思わずリヴァイの肩を思いっきり掴み自分から引き剥がした。

「も…申し訳ありません…これ以上は…」

掠れた声で言うと彼は今まで見た事がない笑顔を見せて笑った。

何で笑ってるんだろう…?

「まさか犯されると思ったのか?」

笑いながら聞いてきた事に驚いたが無言で頷くとリヴァイは横になっているコルネリアの隣に座る。

「ガキのくせにそういう事知っているとはな」

まだクスクス笑いながら話すリヴァイに少しムッとする。

「確かに私はまだ15歳のガキかもしれませんが、行為ぐらいは知ってますよ!」

起き上がりながら反論すると髪をクシャクシャと撫でられる。

「心配するな。
俺は確かにお前以外は興味は無いが、ガキとやるつもりは無い」

「それどういう意味ですか!」

コルネリアはリヴァイににじり寄りながら聞くと、僅かに口角が上がったのが分かった。

「ほう…お前、やっと堂々と出来るようになったな」

「へっ…?」

いきなり話題を変えられて思考が止まる。

「今までお前は俺と居る時、壁を作っていた。
だが、今お前から俺に近付いたきただろ」

「た…試したんですか!?」

酷い…

そう思ったが何故か許してしまう。

リヴァイにもそれが分かった。
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