第2章 この2人は個性が強すぎる
「いらっしゃいませー‼︎
今日はどういった服をお探しで?」
シンプルで落ち着いた服が置いてある所を選んだ。
「えーっと…この2人に似合う全身コーディネートをしてもらえると…俺こーいうの苦手なんですよね」
「かしこまりましたぁー‼︎お二人ともとてもかっこいいのでコーディネートしがいがあります!」
するとアーサーが俺の耳元で
「別に俺はお前の服でも良いんだが…」
とこう言うのは苦手なのかコソっと聞こえないように言ってきた。
「まぁ、良いじゃないですか、アルも楽しそうに服見てますし、あと、お2人に最初のプレゼントなので
ほら、店員さん待ってますよ、いってらっしゃい」
「お、おう…」
アーサーを見送ると俺は店の外にある椅子に座りながら2人の様子を眺めていた。
それから20分が過ぎた頃。
「コーディネートが終わりました。お客様に貴方を呼んで来るようにと言われましたのでお呼びいたしました!」
「あ、はい」
さてどんな風になったのかなとワクワクしながら試着室の前に立つ。
「なおー?いるかい?」
「はい、いますよ!」
「んじゃ、アーサー?いっせーのっで開くんだぞ!
せーっの!」
シャッと音とともに2人が姿を現す。
俺はその2人に釘付けになった。
「ど、どうだ?店員が言った通りにしたんだが…似合ってるか?」
「なおなお!どうだい?最高にクールだろ!」
「とても良く似合っています!
あ、店員さんこのまま着て行きたいのでそのままお会計で大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です!ではお会計なんですが…」
店員さんに頼んで良かった。
2人が引き立つ服装を分かってる。
ほんとに本当のモデルみたいだ。雑誌に載ってても何ら不思議じゃない。
もしかして”国”の人達ってみんな美形なのだろうか。…て事は祖国も…?そういえば俺たち、日本の祖国はどんな人なんだろか。
それから普段着、寝る用と2人の服を購入した。
これだけで買った袋がいっぱいになってしまった為1度車に置いてから次は日用品を見る事にした。
その前に俺はトイレに行きたくなってしまった。
「すいません、ちょっとトイレ行ってきます。」
「了解なんだぞ!俺たちはそこらへんで待ってるね!」
「行ってこい、待ってるから」
「すいません、行ってきます!」