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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第2章 この2人は個性が強すぎる


…………ん?なんか焦げくさいぞ?
焦げくさい匂いで俺は目が覚めた。

「あれ、アーサー?」
隣に寝ていたアーサーがいない。
…もしかしてアーサー料理でもしてるのかな?
でも匂いがおかしい、焦げくさい。
大丈夫かと、俺はキッチンに向かった。


「…………アーサー?何して…え。」
「お、直人起きたか!
俺が今朝ご飯作ってやるからな!」

万遍の笑みでアーサーが答える、しかし…
朝、ごは、ん…?
このプスプスに焦げた四角いのは、食パン…?
もしかしていや、もしかしてなくても焦げくさい匂いの原因はこれ…?
俺がポカーンとしながらアーサーの焼いた食パンらしきものを眺めていると
こっちに物凄い速さで走ってくる足音が。

「いっイギリスぅううううううう‼︎
この焦げくさい匂いの原因は君かい⁉︎」
「う、うるせぇな、ばか。そんな騒ぐんじゃねぇよ
ここに居候させて貰ってる身料理ぐらいって思ったんだが…」
「君の料理は殺人兵器なんだぞ⁉︎なおが倒れたらどうするんだい⁉︎」

アーサーって…自覚なし料理下手…?
このパン食べたら将来癌になりそうだと思うくらいの焦げ具合。でも、せっかくパン焼いてくれたしなぁ…
パンはしょうがないとしてまだおかずは手を出していないみたいだ。よかった。

「えーっと、アーサー?まだおかずは作ってませんよね?一緒に作りませんか?」
「で、でも、居候させて貰ってるのに…」
「いや‼︎2人で作った方が早いですし!」
「ほんとはなおだけに作って欲しいんだぞ…
俺の朝ごはんが…パンが…【パンはお亡くなりになりました】なんだぞ…」


「料理下手で悪かったなっ‼︎」

食パン(最高に焦げた)を持ちながらプルプル震えながら涙目になって叫ぶアーサー。
アーサーが可哀想だけど可哀想だけでどうにもならない事もある。
結局おかずはアーサーと俺で2人で作り、お亡くなりになったパンは、焦げを削り食べた。



…アーサーをあまりキッチンに立たせない方が懸命かなぁ…とさっき起きた事を思いながら心に誓った。
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