第2章 この2人は個性が強すぎる
お風呂は入った。アーサーは俺の服がぴったりだったから良かったが、アルはピチピチ…明日服を買うという事で我慢して貰った。
あと問題が一つだけ。
…どうしよう。
布団が1人分しかないのだ。セミダブル一つ。
ソファはあるんだけど…俺がソファに寝れば良いのかな?
「あの…俺ソファで寝ますのでアルとアーサーは狭いですけどセミダブルのベッドで2人n「お断りだ/よ‼︎」え」
「イギリスと一緒にそれもセミダブルに寝るなんて‼︎そんなの絶対嫌なんだぞ‼︎」
「俺だってお断りだ、ばかぁ‼︎
そんな狭いところにお前と一緒に寝たら潰されちまうぜ!」
ぎゃあぎゃあとまた喧嘩を始める2人
どうすれば良いんだと呆れていた時
「じゃあ、じゃんけんで決めようじゃないか‼︎」
「良いぜ‼︎勝ったら直人とセミダブルな、直人それでも良いか?」
「は、はい」
「「じゃーんけーん‼︎ぽん‼︎」」
「よっしゃあ!勝ったぜ!
これで、今日の睡眠は保証されるな!」
「ま、負けた…今日ソファかぁ〜1人寂しいんだぞ」
しょぼんとするアルとガッツポーズを決めるアーサー。
…本当に騒がしい人達だなぁ。
なんでも良いから寝たい。
「しゃあ寝ましょうか。おやすみなさい」
アーサーと2人で布団に入っている時アーサーが
「本当に良いのか?ここで生活していいって…
俺たち突然ここに飛ばされたから何も持ってねぇし、勿論金も…迷惑だろ?」
「大丈夫ですよ、迷惑なんてしてません。
お金なら心配しないでください。社会人になってから特にギャンブルもしてないしお金を使う事もないので
それに…嬉しいんですよ、この部屋が賑やかなのは俺が1人で暮らしていたときはあり得なかったので
これから貴方達がもとの世界に帰るまでは賑やかなんだな…って思うとなんか凄いワクワクするんですよ」
「………………ありがとな。」
ボソッとアーサーがつぶやくアーサーの方をみると恥ずかしがりそうに顔を赤くしている。
(…この人可愛いな)
そう思いふっ、と笑うと
「何笑ってんだばかぁ!」
と言い布団に潜ってしまった。
俺も寝る事にした明日色々回らなくてはいけないし明日はどんな楽しい事があるだろうと思いながら俺は眠りについた。