第2章 この2人は個性が強すぎる
ご飯も食べ終わり食器も片付けた。
あとはこの2人とゆっくり会話をする事が出来る。
「あの、これから一緒に過ごすという事なんですけど、流石に国名で呼ぶのは…
人間の名前とかないんですか?」
「ああ、あるぞ!
俺はアルフレッド.F.ジョーンズさ!アルって呼んで貰って構わないんだぞっ」
「俺はアーサー カークラウンドだ、アーサーで良い」
「じゃあ、アルとアーサーで」
良かった。国にも名前があって。
もし無かったら考えなくちゃいけないし実際国名で呼んだら周りに変な目で見られそうだ。
「そうだ!君の名前聞いてないぞ!」
アルが気づいたかのように聞いてくる。
「あ、俺の名前は本田直人と言います。
直人で良いですよ!」
「んじゃ、俺は直人にあだ名をつけようじゃないか!なおとかどうだい?」
「なおですか、はい、喜んで!」
「俺は普通に直人って呼ばせてもらうぞ」
…良かった、なんだかんだ仲良くなれそうだ。
「一つ聞いて良いか?
直人は国が人として存在しているって知らなかったのか?」
「いえ、知りませんでした」
「まぁ、しらねぇやつもいるだろうが…やっぱりこの世界は俺達がいた世界とは違うかもしんねぇな。
妖精さんもそう言ってるし」
「よ、妖精さん?」
「またそんな事言ってるのかい?イギリス
なお気にしないでくれよ、イギリスは妖精さんだかよくわからないのと喋れるらしいんだけど俺は幻覚だと思ってるぞ」
「おま…っ!妖精さんは本当にいるんだぞ‼︎
そんな事いってるけどなぁ、アメリカだって良くわかんねぇトニーっていう宇宙人と暮らしてるじゃねぇか‼︎」
「Fooooo‼︎トニーは俺のBest Friendなんだぞ☆」
…妖精さん?宇宙人?
そんなの本の中か二次元にしかないものだと思ってた。
いやー凄い人達と同居する事になったもんだ。
本当にこの2人は個性が強い、いや強すぎる。
「えと、まず帰れるまでこの部屋で生活してもらうんですけど、今この部屋には1人分のモノしかないので
丁度明日休みなので、服や日用品を買いにいきましょう」
違う世界から来たという事は何も持っていないという事だろう、勿論お金も。
仕事一筋で良かった、2人ならどうにか出来そうだ。まぁ、アルの食費は大変だと思うけど。