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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第6章 3人で旅行!〜準備編〜



「上がったよーって…アル、何どうしたの」

2人は何してるかなーと思いながらリビングに入ると俺が来るのを待ち伏せしていたかのように入口の近くで気合を入れた顔で立っているアルの姿が。
困惑したようにソファに座っているアーサーをみると腕組みをして俺に向かってドヤ顔をした。
(…な、何事)

「なおッッ‼︎」

「はっ、はい!」

「なおはっ俺を抱きたいかい⁉︎」

「はい⁈」

(えっ、えええええええっ‼︎本当に何事⁉︎
唐突過ぎて頭が全く追いつかないんだけど)

「俺たちは恋人同士になったんだよね!旅行行ったら俺とアーサーは覚悟してるからなっ」

「ええええっちょっと待って‼︎ゆっくり俺にも分かるように話してお願い!」

「おい、アル。焦りすぎてお前色々言う事飛んでんぞ」

困惑している俺を見かねてがアルに助言をしてくれるアーサー。その言葉にはっとしたように深呼吸をする。

「ごめん…緊張して言う事ごちゃごちゃになっちゃったんだぞ…。えと、まず座って話そう?」

「う、うん」

アルに言われ俺はアーサーが座っているソファに座る。俺を囲むように俺の横にアルも座る。

「えっとね、さっきも行ったけど俺、というか俺たち、旅館に泊まった夜…したいんだ。
まぁ、なおが良いって言うならの話だけどさ、それでするって事になったらなおはどっちの役をしたい?アーサーはどっちでも良いらしくて、えっと俺は…なおに抱かれたいぞ」

「…………えっ」

俺の顔が赤くなるのが自分でも分かる。凄い顔が熱い。
はにかんだような笑顔をこっちに向けてくるアルと俺の顔をじっとみているアーサーの顔を忙しなく見る。
(うわぁあっ、2人とも俺の顔をそんなに見ないで!)

緊張しすぎて太ももの上に置いてギュッと握っている手の甲は汗でびちょびちょだった。

「俺、男同士のやり方もまだ良くそんなに分からないから…り、旅行に行くまでには完璧にしとくからちょっと俺に時間を…っ」

捻り出すような声で俺はそう応える。
するとアルが座っている方向からくすっと笑い声が聞こえた。
そしてするっと俺の左手をつ積み込むように握り

「それってオーケーととって良いのかい?期待してるぞ、なお!」



この時から俺は旅行にいく日まで男同士のやり方を猛勉強する日々が始まった。
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