第5章 俺の気持ちは
アルの言葉に俺は驚愕する。
(男同士のセックスのやり方ぁ⁉︎)
「はぁ⁉︎おま…まじかよ」
「う、うん…今度3人で旅行に行くだろ?
その時、俺なおの事誘惑したいなぁって、俺から誘わ無いと。絶対何事も無く終わっちゃう気がして……。」
「…………………」
こいつ…こんなに積極的だったか?童貞処女のくせに
と思うほどアルは男の味も知ら無いくせにもじもじしながら喋る姿から全身からいやらしい雰囲気を醸し出していた。
(誘うって……こいつネコになりたいのか?)
「なぁ、一つ良いか。ネコ……いや、受けするつもりか?」
「受け?受けってなんだい?」
「はぁ…、男役と女役があるだろ、女役の方をやりたいのかって聞いてんだよ」
俺がそう言うとアルは少し考えたように眉にシワを寄せてから、顔を下に向けながら両手を絡ませた。
「ちょっと考えたんだ、恋人同士になったって事はそう言う事もするだろう?
で、俺はどっちなのかなって…そうしたらなおが触ってくれてイかせてくれた時の事を思い出したんだ。
…俺を攻めている時のなおの顔が頭から離れなくて」
「ほう?…で、俺に男のやり方っつーか、慣らし方を教えて欲しいと?」
その言葉を聞き、恥ずかしそうに顔をゆっくりと上げると小さい声で「そうだぞ…」という声が聞こえた。
アルの事だから攻めに回るのかと思っていたがそうではなかったみたいだ。全くの予想外。俺はこんな淫乱に育てた覚えはねぇぞ。
「あのな、アルやり方は教えてやれるが、男同士でヤるにはそれなりの準備が必要なんだ。
男は女みてぇに濡れねぇからローションは絶対に必要だ
…一旦、直人に聞けば良いんじゃねーか?あいつにも心の準備が必要だろ」
アルはヤル気満々みたいだが、はて、俺はどちら側をすれば良いんだろう。まぁ、俺は別にどちら側でも良いし…つか、初めてで3Pってどうなんだよ。
「あ…そうか、俺お金持って無いもんね…。
というか、アーサーはどっちするんだい?」
「…⁉︎…あー、えーと…まぁ、その場の雰囲気で決める」
(…………まさかの3P許容範囲内だと…⁉︎
俺を仲間外れにしないのは嬉しいがアルはそれで良いのかよ!)
俺は心の中でツッコミをしながら俺はアルに直人が戻って来る時間まで自分が持っている知識を教え込んだ。