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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第3章 この2人はスゴイ可愛い



アーサーがお風呂に入りに行ったため、俺とアルは2人っきりになった。そして少しの間沈黙が起きるが俺はそれに気付かないほどに心臓がバクバクと高鳴っていた。


(あっ…危なかったーー‼︎もう少しタイミングが違ったらアルに見られるところだったーっ、でも、それをアルに悟られる訳にはいかない。平常心…平常心…)
ふぅ…とアルに気付かれない程度息を出して

「アル、お風呂気持ちよかった?」

「うん!すごい気持ちよかったんだぞ、さっきので酔いも覚めてたし」

「………っ、」

アルが”さっき”と意味深な感じに言ったことによって、俺の頭の中にあの時の事がハッキリと頭の中に浮かんでしまう。あの時のアルの吐息や赤面した涙目な顔、イったときのあのなんとも言えないような声…そしてキスをされた事。
だけど、それを顔に出してしまったらまたアルの思いの通りになってしまうため顔には出さない、冷静に冷静に…。
何か話の流れを変えるものはないかと目線をテーブルに移すと俺たちが寝室に場所を移したときのまんま、テーブルとその周辺が色々ゴミやお酒で汚ないという事に気付く。それだ!と思いすぐさま声に出した。

「お風呂気持ち良かったんなら良かった。でね、テーブルがさっきのまんまで汚ないから片付けようと思うんだけど、アルも手伝ってくれない?」

「あぁ、オーケーなんだぞ!」

快く聞き入れてくれたアルに安堵しながら俺たちは掃除を始めた。













「風呂あがったぞ。」

「あ、アーサーお帰り、お酒入ってたけどお風呂大丈夫だったの?」

「今日はそんな飲んでないから全然大丈夫だ」

飲まなかったお酒やつまみを冷蔵庫に入れ使った食器も洗い終わった時お風呂に入っていたアーサーが戻ってきた。

「じゃあ…俺入ってくるからアーサーは自分の布団出しといてね、俺のはあがったら敷くからさ
…あと、アルも寝室にいるよ。換気してもらってる」

「…あぁ、あのまま生臭かったら俺達寝れねぇもんな。
俺の敷くついでにお前のも敷いとく。べ、別に1つや2つそんな変わんねぇってだけでお前の為じゃねーからな!」

「ふふ、ありがとう。んじゃ、行ってくるね」

キスをされた事は今も鮮明に脳内に残っているけれど、前みたいな気まずさは感じなくなっていた。
今日、アルとアーサーにキスをされ何かふっきれたのだろうか。

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