第3章 この2人はスゴイ可愛い
「はっ…あぁっ、ん……っ」
「気持ちいい?」
カウパーをモノに擦り付け滑りを良くする。
気持ちいいのかと聞けば瞑っていた目を少し開けコクコクと頷く。
男のモノを握ったのは生まれてこの方初めての事だが、自分がいつもやっているようにすれば多分大丈夫だろう。
(アル、気持ち良さそうだな)
俺でもアルの今の顔は気持ちいいんだろうな、と思う顔をしていて、もっと気持ちよくしてあげたいなと思う。
左手で竿を擦り右手は手の平でカリの先端を優しく円を描くように擦る。するとアルの身体がビクッと反応する。
「ひ、ぁッ、そっ…それ、ダメ…んあ!」
ダメ、と言っときながらさっきより気持ち良さそうな表情を見ると、本当のダメではないのだろう。
「ダメじゃないでしょ?アルの顔、気持ち良さそうだし…ね?」
「………っ、はぁあ、ん、そんな事言わないでよ…っ、なおって、ぇ、結構…、Sだよね…はっ、ん」
(考えた事も無かった。俺ってSなのかな。いや、そんな事無いと思うんだけど……。
というか、アルって結構M寄り?なんか楽しんでるように見えるんだよね、気のせいかな。)
先走りが増え、手を上下に動かすとぐちょぐちょという音が静かな寝室に響く。
アルの様子からしてもうあんまり保たないだろう。
「あっあ、あ、なお…っ、俺、もう出そう…っ」
「うん、だしていいよ」
服にかけてしまったとしても、まだお風呂に入っていないから大丈夫だ。
腕が疲れてきたがアルをイかせようと擦る速度を上げ擦る。すると肩がびくびくと跳ねて表情も切羽詰まったような表情になってくる。
「あっ、やっ!なおっ、イく…っ、ぁ、イッ…、ひぁあああッッ‼︎」
ビュクビュクとアルのモノから白濁した液が息良いよく出てきて、アルの着ていたモノを汚す。
射精した疲れからか、力が抜けたように息を切らしながらアルは俺の肩に顔を埋めた。
「アル…ちょっと…反則だよ…なんて声出してるの…」
イった瞬間の声が頭にこびり付いて離れない、あんな可愛い声出されちゃ堪んない、変な扉を開いてしまいそうな気がする。
(俺はノーマルの筈なんだけどなぁ………)
「はぁ、はぁ…、だって気持ちよかったんだぞ、しょうがないよ」
肩に顔を埋めるのをやめ俺と視線を合わてきた。
そしてチュッと頬にキスをされた。