第3章 この2人はスゴイ可愛い
雑談をしながら楽しくお酒を飲んでいると、何だかアルの様子がおかしい、目をとろんとさせて顔が真っ赤になっていることに俺は気付いた。
俺が注いだ徳利はもう飲見終わっていてもう何回か日本酒を注ぎ直している。
「アルー?顔真っ赤だけど大丈夫?」
「はっ、酒弱ぇーくせにそんな飲んでっからだろ」
アーサーのその言葉にむっとした表情になり
「酔ってなんかないんらぞ!アーサーくたばれ!」
「あぁ⁉︎なんだと、コラ!俺はあんま飲みすぎんなって言ってんだよ。別に心配とかはしてないけどな!」
「はいはい、心配してるんだね、アーサー。
確かにアル確実に酔っちゃってるからこれ以上はあんまり飲ませないほうがいいかも。明日二日酔いしちゃいそうだしね。」
「うーー、なんだい、2人して……ねぇ、なお」
むっとした表情のままお猪口をコトンとテーブルに置き、俺の名前を呼び、四つん這いで俺の座っているところまで移動してくる。
そして顔を耳元まで近づけて
「昨日………2人で仲良く、ナニ、してたんだい?」
(えっ………⁉︎)
反射的にアルから離れてしまった。
その反応が面白いのかニコニコしてこっちを見ている。
その笑顔怖いよ‼︎
てゆうか何で⁉︎アル寝てなかったの⁉︎どどどどうしよう、なんて言い訳しよう……っ
「ずーっとさ、思ってたんだけどぉ、君達だけの世界に入って俺だけ仲間はずれにしてる事ってあるよね。
あれさ、なんかなおがアーサーとスキンシップとってるのとか見るとさすーーっごい、モヤモヤ?イライラ?するんだよね、なお、何でか君には分かんない?俺には分からないんだぞ。でも…………」
「えっ………、うわっっ!」
ぐっと肩を両手で強い力で押され俺は背を床に打ち付けたーーーー
、、、そして現在に至る…………。
「アーサー!見てないで、アルを止めてくれない⁉︎」
テーブルに手を当て片手にはウイスキーを持ちながら高みの見物と言うようにニヤニヤしながら見ている。
アルは俺の足と足の間を陣取り俺の履いていたものを脱がせようとしている。止めようと手を掴むがビクともしない。
「アルがやりてぇって言ってるんだからやらせてやれよ。俺だけ、なんてこいつは気に食わないんだろ。」
「えぇえええええっ⁉︎……っ、ね、ねぇ、アル!」