第3章 この2人はスゴイ可愛い
「どういたしましてなんだぞ!」
アルは嬉しそうに笑う。それにつられて俺も微笑んだ。
確か日本にしか”明太子”は無かったはず、だからアルとアーサーは食べたことがないだろう。
あ、でも祖国に食べさせてもらった事とかあるかな?
まぁ、いっか明太子おにぎりも買おう。俺も久々に明太子おにぎりを食べたくなった。
そしてアルが食べたいと言ったハンバーグ弁当と明太子おにぎりを3つカゴの中に入れる。
「アーサーも明太子おにぎり食べる?」
さっきからアーサーは明太子おにぎりをじーっと眺めていた事に俺は気づいていた。
「え、あ、あぁ…、食べる。」
(いやぁ、可愛い)
嬉しそうに頷くアーサー。といってももう3人分のおにぎりはカゴの中に入れてしまっていたため聞かなくても良かったのだが、アーサーが良い反応をしてくれそうだったため話しかけた。予想以上に俺は和んだ。
「んー、あと俺はサンドイッチ食べようかな」
直感で一番美味しそうだと思ったものをカゴの中に入れる。そして2人に聞きながらその隣のコーナーあったおつまみになりそうな惣菜を適当に入れていく。そして定番のチーズや枝豆なども。次はお酒だ。
「じゃ、酒見よ………⁉︎」
「え、どうしたのアーサー?」
お酒コーナーに移動しようと動かしていた足が突然止まってしまう。その視線にあるものは……スコーンだった。
「はぁああぁああ⁉︎何でアメリカのスコーンなんだよ⁉︎」
「えっ、これアメリカのスコーンなの⁉︎」
「そりゃ、イギリスのスコーンと違ってスコーンに味があるからそのまま食べても美味しいしね」
(えーと、まず……イギリススコーンとアメリカスコーンの違いが全くわからないんですけど‼︎)
俺が困惑しているのに気付いたのかアルは違いを説明してくれる。
「んとね、まずこのスコーン見てくれよ、三角形だろう?イギリスのスコーンは大体丸いんだぞ。そして甘さが控えめなスコーンに定番なら手で真ん中を綺麗にわってからクロテッドクリームとかを腹割れの部分にたっぷり塗って食べるんだぞ!
アメリカのスコーンはイギリスのスコーンと違って生地を型どらないから三角なんだ、で、生地にも砂糖とかチョコチップ、ドライフルーツとかが混ぜ込まれてるからそのまま食べれるんだぞ!お手軽さを見たらアメリカスコーンの方が要領が良いんだよね!」