第3章 この2人はスゴイ可愛い
「礼なんていらねぇよ!
少し掃除しただけだし、それに俺は掃除するのが好きだからな‼︎」
顔を真っ赤にさせアーサーは手をわたわたさせながら否定する。
(へぇ、アーサー掃除するの好きなんだ、きっとアーサー家はすごい綺麗なんだろうな、それに物凄く広そう。
アーサー家行ってみたいな…あ、無理だ。アーサーとアルは別の世界から来たんだもんね、少し残念)
すると俺とアーサーの話が長かったのか、コンビニに早く行きたいのかはわからないがアルが俺に突進するように近づいてくる。
「もー、なお!アーサーと話してないで、早く着替えてきてくれよ!夜ご飯なおと食べようも思って食べてないからすごいお腹へったんだぞー!」
そう言うとアルの腹がぐぅうう〜となる。
アルお腹減ってたのに俺の帰りを待っててくれてたんだな。と思い2人にちょっと待っててね!と小走りしながら言い、服のある部屋に急ぐ。
ラフな格好として選んだのが上がTシャツで下は黒の短パンである。もう夏は終ったがまだ半袖を着ても寒くないくらいには暑い。
そして着替え終えバッグに入っていた財布だけを持ち2人のいるところへ急いで戻る。
「おまたせー!待った?」
「いや、全然待ってないんだぞ!それじゃー、コンビニへlet's goなんだぞ!」
外へ出ると家の中よりも涼しく感じられ、とても気持ちがいい。電灯が俺たちが歩く道を照らしてくれている。
「外涼しくて気持ちがいいな。」
アーサーが気持ちいいと一旦次で目を細める。
「そうだね、今はすごい過ごしやすい季節だから
あ、今日はどこかに出かけたの?」
「うん、なおが教えてくれた図書館に行ってきたんだぞ!そこで色々ここの世界について調べたんだけどさ…俺たち国が人間として存在してない以外は何も俺たちの世界とは何ら変わりなかったんだぞ」
残念そうな顔でアルは言う。
「そっかー…それじゃ、帰る方法はまだわからないんだね」
「うん、でも多分ある程度時間が経ったら自然消失するんじゃないかなって思うんだ。確証は全くもってないけどね!ははっ!だからそれまではお世話になるんだぞ」
「あ、うん……」
(自然…消失。突然消えて、いなくなる。
それは一緒にいる時かも知れないし俺が仕事終わって帰ってきてドアを開けたらいなくなっちゃってるかも知れない)