第3章 この2人はスゴイ可愛い
「俺は大好きだぜ、酒。」
「俺もそこまで強くないけど…まぁ、たまにはね」
(良かった。2人ともお酒飲むんだ。
これだったら誘える。)
「良かった、今からお酒買いに行こうと思うんだけど2人も一緒にどう?買いに行かない?」
俺は、明日も仕事だから余り飲まないようにはしようと思うけど、2人は大丈夫だから日本のお酒を思う存分堪能して貰おうと思う。
「えっ、今から買いに行くのかい⁈
行くんだぞーーーっ」
「俺も行く。こいつだけ行ったら直人が可哀想だからな。何買わされるかわかんねぇし」
「別にすこーーし、買って貰おうと思ってるだけだよ!
あと、君ただ単に1人が寂しいだけじゃないか!もうほんとに素直じゃないね!」
「うっせぇよ!ばーーか‼︎」
俺は2人の口喧嘩を見ながらふふっと微笑ましくなり笑う。仲が悪いのか悪くないのか……いや、違うな。この2人は本当に仲が良い、本気で喧嘩をしてるわけでもないし、なんと言うか見てると面白い。
アーサーは素直じゃないツンデレだし、アルは何故か俺には素直なのにアーサーには素直じゃないし…。
うん、この2人は2人揃ってツンデレなんだな。
「ちょっとなお!見てないでこの眉毛を黙らしてくれよー!
日本の飲酒ができる年齢は二十歳過ぎてからだとか!お前はそんなんだからメタボなんだよとか!ほんとうるさいんだぞ!実際二十歳なんてとっくに過ぎてるんだぞ!
見た目が19歳なだけで‼︎」
「ばっ、おま、すぐ直人に助け求めんのやめろ!」
「まぁまぁ、アーサー。
見た目が19歳なだけでもうアルは何百年も生きてるんだからさ、お酒、飲みたいなら飲ませてあげよう、ね?
それに1人だけ仲間はずれは寂しいから」
アーサーを納得させるように言う。
するとアーサーは仕方ないと言った顔で了承してくれた。
「よし!んじゃあ、ちょっと待っててね!
スーツ脱いでくるから!
…て、あれ?部屋綺麗になってる。綺麗にしてくれたの?」
ラフな格好に着替えてこようと部屋を見渡すと朝よりも部屋が綺麗になっている気がする。
アーサー?が掃除してくれたのかな?
「ま、まぁな!つってももともと綺麗だったから掃除しがいはなかったけどな」
「いやいや!綺麗じゃないよ!
アーサーありがとう、部屋掃除してくれてとっても綺麗になってる!」