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【ヘタリア】突然現れた味音痴【攻男主】

第3章 この2人はスゴイ可愛い



まず…、アルが起きる前に俺が出来る事と言えば。

「…掃除するか」

料理は……直人に1人で料理したら駄目。と言われているため出来ない。朝ご飯はアルが起きたら作ればいいだろう。
別に直人の家が汚いという訳ではなく他にすることが無いし、直人に世話になっているお礼も兼ねて。







「直人って結構綺麗好きなのか」

と、掃除機を動かしながら呟く。
床にはモノは落ちてないし、見渡す限り埃がたまっているところもない。男1人生活してると考えればこの家は”綺麗好きの男が住んでいる家”と言うことになる。



「もともと綺麗だから掃除しがいはねぇけど…これで少しは綺麗になったか?」

あんまりひとんちの家を漁るのもどうかと思い見える範囲だけを掃除した。


「アーサー?何してたんだい?」

眠たそうに目を擦りながらアルはアーサーの元にくる。

「何って見りゃわかんだろ、掃除だ。掃除」
「そうかい…その掃除機のせいで目覚めちゃったんだぞ」

「お前、どんだけ寝るつもりなんだよ。
そんだけ寝れば十分だろ」

「うぅ…昨日あんまり眠れなかったんだぞ…」
「お前昨日1番最初に寝ただろ、何で寝不足なんだよ」

するとアルは何か焦ったような顔をしてから

「別に…ただ深夜お腹が痛くて起きちゃっただけだよ」
「ふーん?そりゃ災難だったな。もう腹の調子は大丈夫なのか?」

「うん、もう大丈夫なんだぞ」


アーサーが信じてくれたのは良かったが、アルは内心ヒヤヒヤだった。
(あ、危なかった…バレそうになること無意識に言っちゃったんだぞ……あれ?そういえばなおは?)


「なおは?どこ行っちゃったんだい?」
「仕事にいった。もう忘れてんのかよ。」

そう言えば昨日なおが仕事だって言ってたっけ。


「今日することなんだが、図書館に行こうと思ってるんだ。この世界は俺たちがいた世界と何が違うのか、とか総理大臣に変わりはないのか、とか色々調べなくちゃなんねぇ。
いつまでもここにいる訳にはいかねぇからな。もう3日は経ってるし、あっちの世界も同じように時間が動いてるとしたらイギリスとアメリカがいないって事になったら大騒ぎになっちまう」

「あぁ、そうだね………」



俺達が帰るときになったらなおはどう思うのだろうか……。
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