第3章 この2人はスゴイ可愛い
アルVer
ん…?なんだい…。
ゴソゴソうるさいんだぞ…。
2人の声が聞こえる、一体何してるんだい…。
声のする方を背に向けていたためそっちを向こうとした瞬間
「おいおい、そんな騒ぐなよ。アルが起きちまうだろーが。」
(………っ‼︎)
アーサー⁉︎な、にしてるんだい…。
この音…もしかして…。
破廉恥なんだぞ‼︎アーサー…この変態‼︎
「ほら、夕方お前言ってただろ?
お礼は身体で払えって」
「それは…っ、じょ、うだん…!」
(夕方……?あ、夕方…なおがなんか言ってアーサーをからかってたっけ。)
でも、でも‼︎なおは冗談って、言ってるのに何アーサー寝込み襲ってんだい‼︎アーサーってそっち系なのかい⁉︎
…でも、この人(変態紳士)だったら十分ありえる…
そ、それに……”お礼”って事は……俺もアーサーみたいな事…………はっ、何考えんだい俺‼︎パニクって変な事まで考えちゃったんだぞ‼︎
これも全部、この変態眉毛のせいだ‼︎
「ぅ…っ、アーサー、そろそろ…っ」
「ん、いーぞ」
俺がパニクってる間2人の行為は終わりに近づいていた。
俺は何故かドキドキしていて、手は握りしめ過ぎて汗でびっちょりになってしまった。
(……ぁ、イったん、だぞ…)
なおのイく時が色っぽすぎて俺まで当てられてしまったようだ。
俺の履いていたスエットがピラミッドみたいになっていた。男の喘ぎを聞いて元気になっている俺の息子はバカなのかい。
アーサーは洗面所。なおは呆然としているのか疲れて寝てしまったのかは分からないけど布団の中だ。
トイレに行きたいけどアーサーがいてこのピラミッドを見られでもしたら堪んない。
仕方ない、アーサーが洗面所から戻ってきたらトイレに行こう。
数分後アーサーは洗面所から帰ってきて布団の中に入った。そして俺はアーサーが寝た頃合いをみてトイレに駆け込んだ。
「はぁ…一体なんだってんだい…」
さっきの出来事が頭から離れない。
もう今日は寝れないじゃないか。どうしてくれるんだ。馬鹿アーサー。
明日この事をアーサーに聞くべきか知らないフリをしていた方が良いのだろうか。
いや、知らないフリをしていた方が良いだろう。その方が身のためだ。
そんな事を思いながら俺は布団に潜り込んだ。