第3章 この2人はスゴイ可愛い
「ふー、これで2人も生活出来るようになったね」
「なお!ありがとうなんだぞ!」
「ほんとにありがとな直人、何かお礼が出来ればいいんだが…」
別にお礼とか良いのに。
アーサーは変な所で固いって言うか…
(ちょっと、からかってみよう)
「そんなにお礼がしたいんならさぁー
身体で払う?」
アーサーに近寄って耳元で呟いてみる。
勿論冗談だ。俺はそっちの趣味はない。
「へ、ぁ…、直人…?」
「どうする?」
ん?とイギリスに笑いかけてみる
「え、と…お、お前がそうしたいのなr「ぷっ…冗談だって!」はぁ⁉︎」
「冗談に決まってるじゃん!揶揄ってゴメンアーサー
俺は別に2人がちゃんと元の世界に帰れればそれだけでいいんだから、ね?」
「何言ってたかは聞こえなかったけどありがとなんだぞ、なお!」
「なんだよ、冗談かよ。焦らせんな…
…あ、あ、ありがとう」
「俺はその言葉だけで十分だよ!」
まぁ、さっきは2人が帰れればとか言ってたけど、ほんとはずっとにいて欲しいなんて思ってる事は口には出さ無いけどね。
「あー!身体動かしたらお腹すいちゃったんだそー!」
「ばか、さっき食ったじゃねーか!」
「アル、もー少し我慢しようね?」
「うー分かったんだぞー」
そういえば今日が楽しくて忘れてたけど
休みなの今日だけだなぁ、明日からまた働かなくちゃいけない。
「明日からまた仕事あるんだけど、ちゃんとお留守番出来る?
あ、外とか自由に出ていいから合鍵渡しとくね」
「そうか、分かった。
何時頃に帰って来るんだ?」
「んー残業ないときは8時には帰って来るよ」
「えー、明日なお仕事なのかい?
つまんないんだぞー」
「ちゃんとお留守番出来たら頭撫でてあげるよ?」
「………!分かったんだぞ!ちゃんとお留守番してる」
(……いやぁ、女子だったらこの笑顔堪んないだろうなぁ…素直で可愛すぎてツライ)
それからは3人でテレビを見てご飯を食べて各自お風呂に入った。布団は同じ部屋に敷いた。これでみんなゆっくりと寝れるだろう。
それまでは良かったのだ。それまでは。
…まさか、あんな事が起こるとは誰が想像しただろうか。