第1章 消えるのが突然なら出会うのも突然
「え、っと、聖星ちゃんは、俺らのこと知らないという訳かな?」
「え? そうですけど」
すると、突然すっごい驚いた顔で5人に凝視された。
な、なぜに?
「俺らの事知らない女子高生いるんだ」
「それ思った」
「な」
天狗かよ。知らないやつだってそりゃあいるでしょうよ!
私の友達にも一人くらいメンバーの名前全員覚えてない子だって……いなかった。
みんな暗記してた! 怖い! ジャニーズ超怖い!
「あーじゃあ、俺から行きます。櫻井翔です」
「相葉雅紀! です!」
「二宮、和也」
「松本潤です」
「大野智でーす」
そうですか、ありがとうございました。覚えるまでに5日かかります。ごめんなさい。
「何歳ですか」
「そういうの聞いちゃう?」
「えっ、気にしてるんですか? きも」
「きもって言われたの初めてだ」
「意外にナルシなんですか」
「そう言われたのも初めてだ」
「わかりました」
「なにが!?」
おそらく相葉さんらしき方との対話終了。ちょっと天然と。