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分からなくても伝われば

第6章 アイドルに恋なんて当たり前すぎるからしません!


 やっぱり腹減ったぜ。なんか食べよう……。



 …………そうだったああぁああぁ!!

 ここ、冷蔵庫からっぽなんだったぁああ!

「何を食べろというんだ」

 きれいさっぱり、何もない。お茶とかないのか?
 この人たち、今までどうやって生活してきてたんだろう。
 お茶くらい作るか。というか、買い物からだな。

 ……しかし! ニノさん寝てるしお金私持ってきてないし、どうすればいいんだあぁああぁ。

「何やってんの」

「うわあ二宮さん神出鬼没」

「だから人を珍獣みたいにっ……」

 うわあキレてる。相手にしないでおこう。

「お金ありますか」

「は?」

「だから、お金貸してください。ってか、ください。食費です、食費」

 わっ、すっごい嫌そうな顔された。食べてきたばっかりなのかな。

「はい」

 手渡されたのは、あれ、福沢諭吉さんが10人……?

「じゅーまん!?」

「は? 文句あんの?」

「いやいやいや、多いって意味です! 簡単に高校生にじゅーまんも渡しちゃっていいんですか!」

「別に」

 おおう、芸能人オーラ激しいぜ。
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