第3章 不具合発生
な? なんということだ、って感じでしょう。
とりあえず私と二宮さんの相性は最悪!
しかし何故かめちゃくちゃ気が合う!
オー、ジーザス! って感じですね。
「ぅおーい、聖星、ちゃん……?」
大野さんが困惑中。気にするな、リ-ダー。
「もういいじゃん、さっきので。こいつ無視すればいいんでしょ」
「二宮さん、こいつじゃなくて園田聖星です」
「どーでもいい」
『どーでもいい』……だ、と……?
ふざけるなこのアイドル! アイドルだからってなァ、言っていいことと悪いことがあるんだぞ!
お前本当に大人なのか! 30超えてるのか!?
っち……意味分かんねえ。
「とりあえず、皆さんも私の事いないように扱ってくださればいいですから。ちゃんと家事はしますので。
…………分かった?」
「はい」
二宮だけ口を開いていなかったな。シメるぞ。
あ、だめだなにこれ私ただのヤンキーじゃないかよ。私そんなキャラじゃなかったのになんでグレてんだ意味分かんない。
それもこれもこんな変なシェアハウスらしきところに放り込まれたからであって、おとなしく叔母さんの家に言っていればこんなことには……。
――――それに、東京と違って岡山は空気も綺麗だしね。