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分からなくても伝われば

第3章 不具合発生


「でも、私は雇われている身ですから。私の判断だけで勝手にここを出て行くわけにはいきません。それに、住む場所もありませんし。だから、私は決めました」

 私は精いっぱいの笑顔で言った。

「これから皆さんの事、徹底的に無視します」



「…………は?」

 おお、これぞシンクロ! 5人の息がぴったりそろうとか、すごすぎだぞ! 嵐のみなさんすげえ!

「いやいや、無視、って?」

「それをして何の意味になんの?」

「意味なし」

「異議あり」

「どうでもいい」

 明らかに放置プレイしているのは二宮和也。しかしその他の人物は皆、何故か反対している模様。
 さて、この4人はなぜ私がメンバーを無視することに異議を感じているというのだ。
 私が無視するということは私が来る前の状態に限りなく近い状態になるということ。別にどうでもいいことだろう。

 ここでお気づきの方もいるだろう。
 ここまで言ったら、分かる。鋭い人は。




























 そう、私と二宮和也は気が合うのだ。
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