第2章 部屋に入ったら
「だったらなんなんですか?」
「俺たちの事バカにしてない?」
二宮さんの言葉にカチンときた私は、完全に本気になりました。こいつ……私が下手に出てたら何偉そうに……っ!
むかつくーむかつくー。って、私の方がムカつくか。
私も私だもんね。二宮さんに言えるほどじゃない。
が、私にそんな理屈は通用しない! さあ二宮さん、私を楽しませてくださいよ!
って、やっぱ偉そうだな、私。
「バカにしてるって……。人それぞれ感じ方や考え方は違うと思いますけど? 私のこの性格を櫻井さんのように『ツンデレ』ととるのか『ひねくれている』ととるのかはその人の自由ですし、人に指図される筋合いはありませんが」
「ひねくれてるっていう人の方が多いと思う。あと、結構あんた失礼だから」
その意見は悪いがどうでもいいんです。多かろうが少なかろうが、私はどちらにもとれるんです。リフレーミングしろ。いいとこめがねをかけるんだ。
「あと、私たち出会ったばかりですよね? 出会ったばかりの人にそういうことを言う人の方が失礼なんじゃないですか」
「……ふーん」
ふーんって言われた! やっぱむかつく! なんだよ!
って、だから私の方が偉そうだってば。あーもう、このクセぬけね~。