第9章 chapter9 本性
【珱祐視点】
精神科の先生のお陰で何とか思い出したけど
さっき突き飛ばしたり、酷い事をした…
怒ってないかな…?
心配だ…
どんな顔をすれば良いだろう…
まあ、仕方が無い…
怒られるなら怒られよう
そう思いつつドアを開けた
その時に振り返った親の姿があった
「珱祐…?」
俺は思いきって言った
『父さん、母さん…ただいま!』
すると二人は驚き、涙が出ていた
『心配かけて…ごめん』
そして、心の奥底から謝った
「良いのよ、珱祐が無事なら(泣)」
母さんは優しく抱きしめてくれた
『母さん…』
「良かった…今まで構ってやれなくてごめんな…」
父さんもそれなりに悩んでくれたようだ
『父さん…』
その後ろから、精神科の先生と救命の先生が来た
「先生、ありがとうございました…」
母さん達がお礼をした
「いや、これも珱祐君の生きたいと言う希望が強かっただけですよ!」
先生は笑って言った
「私も珱祐君にヒントをあげただけなので
最終的には珱祐君自身が思いだしたのです!」
精神科の先生も笑顔だった
そして、次の瞬間母さんが
「本当に良かったわ……さて、珱祐…明日は家族揃って遊園地に行きましょう!」
遊園地か…何年ぶりだろうか…俺は嬉しくなり
『うん!』と答えた
「先生、ありがとうございました」
俺もお礼をした
「いえいえ!此方こそ!」
先生は手を振って見送りしてくれた
因みに帰り道、俺は母さんにペンダントを
渡した、するととても喜んでいた
でも、先生達…少し様子がおかしかったな…
でも、まあ、良いか!
無事に元の世界へ戻ってきたし!
明日の遊園地楽しみだな
そう思いつつ家に帰った