第9章 chapter9 本性
【先生視点】
正直、あの病になっているとは
とても驚いた
実は昔、一度だけ
同じ病を患った女の子が居た
その子は最後まで目を覚ます事はなかったが
この子は凄い生命力だと改めて感心した
そして、会話が大体終わったと思い
病室に入った
「先生、ありがとうございました…」
この子のお母さんがお礼をしたが
私は何もやっていないだから私は言った
「いや、これも珱祐君の生きたいと言う希望が強かっただけですよ!」
そして、精神科の先生も同じような事をいった
「私も珱祐君にヒントをあげただけなので
最終的には珱祐君自身が思いだしたのです!」
するとこの子のお母さんが落ち着き自分の息子に笑顔でこう話していた
「本当に良かったわ……さて、珱祐…明日は家族揃って遊園地に行きましょう!」
遊園地って昔、行ったな…
勿論息子さんは喜んで
『うん!』と言っていた
そして、私はこの家族を入り口まで送ることにした
「先生、ありがとうございました」
そしてまたお礼を言われ私は
「いえいえ!此方こそ!」と答えた
そう言うとその家族は去って行った
さてと、私は調べ物をしなければならないから
自分の陣地へ帰った