第6章 chapter6現実の世界と逃亡
「お子さんの、症状はナイトメアー症候群に似ていますね」
「何ですか?ナイトメアー症候群って…」
「ナイトメア症候群っていうのは最近発見された睡眠障害の1つで、
かかった人の不幸を夢にしてずっと見せ続ける病気なのですが、息子さんの場合は夢の精神面でトラウマを起こさせてしまい、呼吸停止になったのです。」
「そんな…息子は…息子は治りますよね!?」
「まだ、治療方法が無いので、生きれる確率的には45%って事ですね…でも、生きても精神が不安定なので我々を襲う可能性があります」
「そんな……最近忙しくて全然構ってあげられなかった……私が仕事何かしないで、ちゃんと話を聞いてあげれば…(泣)」
私は、泣いた
「そんな…どうすれば良いんだ!」
「いえ…それはしょうがないのです…最近流行りの病なので…
後は息子さん次第です…」
「………」
「ごめんね…珱祐…ごめんね…」
「頑張れ、珱祐!夢などに負けるな!」
こうして、私たちはまず、息子が目を覚ますまで応援する事にした
それしか、方法は無いと思ったから…