第6章 chapter6現実の世界と逃亡
私は普通に会社員をしている
今日も仕事が忙しく書類も溜まっていた
(カタカタカタ
普通通り、やるべき事を果たして居るが
そこへ社長が来た
「えー赤坂くん、このプレゼンテーション何だけどね…」
「はい!何でしょうか?」
「もう少し工夫出来ないかねぇ?」
「あ!はい分かりました」
「頼んだよー」
そう言って社長は去って行った
やっと終わったと思ったのに
また、やり直しだわ…
それに、この溜まって居る書類も今日中に出さなければならない
このままじゃ、夕飯までに帰れないわ…
でも、きっと珱祐なら何とか出来るわ
だって、私の自慢の息子ですもの
それに小さい子ではあるまいし…
そう言って夜まで仕事をやった
「ただいまー!」
家に帰るといつもは返事をするはずの珱祐の声がない
そろそろ思春期も近いからかしら?
「こらー!珱祐!ちゃんと返事しないとダメでしょ?」
すると珱祐はベットで寝て居た
私は、寝て居るんだなと思いドアを閉めた
それから、二時間くらいたった頃でしょうか
お風呂に呼びに言ったのだけど
まだ、寝てるから
叩き起こしたのだが
起きる様子も無かった
「こらー!珱祐!お風呂だから早く起きなさい!」
すると、何と息子が息をしていなかったのです
「珱祐?珱祐しっかりして!」
揺すっているがびくともしません
「すぐさま、救急車を…!」
私は、すぐに救急車を呼んだ
ほんの数分後、救急車が来た
「息子さんはどちらに?」
「あそこのベットに居ます…!」
「はい、分かりました」
そう言って息子を救急車に乗せ病院へ向かった
珱祐がストレッチャーで緊急治療室に
運ばれたと同時に私は、夫に電話を掛けた
「もしもし、珱祐が呼吸をしてなくて!今、病院に居るわ」
「え?珱祐が?すぐにそっちに向かう」
そう言って電話を切った
それから数分後、夫が来た
「珱祐は…?」
「まだ、緊急治療室よ…」
それを話したと同時に先生が出てきた
「先生、珱祐は…?」
「珱祐は助かりますよね?」
「……お二人共、中へ」
そう言って私達は中へ入った