第5章 chapter5 忠告とdream,worldの秘密
二日目の夜、俺は目が覚めてしまった
クマ太郎はあれから、帰って来てないようだ
寝れないし、外に気晴らしでもするか
そう思い、俺はドアの鍵を閉め
外に出た
すると、手招きしている人が居たから
俺は、何故かその人の元へ無意識に歩いていた
『君は誰?』
「私はエナよ、あなたは?」
『俺は珱祐』
「珱祐ね、じゃあ珱祐…単刀直入に聞くわ…貴方は別の次元…いや、寝てここに来た人ね?」
『うーん、そうなるのかな?』
「それなら、早くここから出た方が良いわ!」
『えっ……何で…だってこれは夢じゃ…』
「夢じゃないわよ、言ったでしょ?夢だけど夢じゃないのよ?」
『え…』
「実は、私も一年前に、ここに来たわ…貴方と同じく眠くてね?」
『………』
「それで、今の貴方みたいに夢だからすぐ覚めると思ったわ…でも…覚めなかった…」
『そんな………』
「タイムリミットは明日の0時までよ?クイーンが言ってたでしょ?
三日後は良いことがあるって」
『確かに…言ってたけど…』
「あれは、この世界の住人になるお祝いみたいなもんよ?」
『え………』
「それに、貴方はサランから虹色の飴を貰ったでしょ?」
『うん…』
「あれは、麻薬よ?」
『麻薬!?』
「子供に麻薬を渡したってことね?
てことで、貴方は犯罪者で、
スペードに殺されるわね?」
『そんな………嫌だ!』
「それなら早く、クリスティアーノの泉に行きなさい!そこは願いを叶えてくれるから」
『うん、ありがとう!エナも早く!』
「言ったでしょ?私は一年前に来てるのよ?とっくに墓地に居るわよ」
『そうか…じゃあ!俺頑張るよ!』
そう言って俺は走って逃げ出した
「ええ、頑張りなさい…無事、逃げ切れるように願ってるわ」