第9章 王様焦る
「ジュダルさんっ!!」
拳を握りしめ眉間に少し
皺をよせ
強めの口調でジュダルをよんだ
ジュ「ん?なんだよ。」
「ヤムライハさんの結界!!
破っちゃだめです!」
ジュ「破らねぇと入れないだろ!」
「いけません!
ヤムライハさんが大変な思いをします!!マギのあなたは
楽にできることでも
普通は違うのですよ!
それを…私と遊びたいからって
…そんな…くだらない
こっことで
もう私ヤムライハさんにもシン様たちにも申し訳なくて…ぅっ…うう…
ぅわぁぁぁん!!わたしもうシンドリアでくらせなくなっちゃうぅぅ!!」
肩を震わせ小さく
泣き出した
ジュ「おっおい泣くな!な?
ヤ?ヤムライハさん?
よくわかんねぇけど
ヤムライハさんあんなすげぇ結界つくれんだから
お前がそんな心配しなくっても大丈夫だって」
シン「そっそうだぞ
大丈夫だ!ヤムライハは天才だから
なっジャーファル!」
ジャ「ぇえ!?ああ!!っはい
そうですねっ」
ジュ「な?みんなもそういってるんだから…もう泣くな…
悪かったよ」
シン「誰も君を責めたりしないさ
悪いのは全部ジュダルだからな」
ジュ「…っ!!」
ようやく、泣き止んだ彼女は
ジュダルに
もう結界を破らないこと
を約束させていた
――あぁ…そうだ――――…