第1章 日常と非日常
ーin家ー
「はぁ…」
家へつくと、自然と深い溜め息が漏れる。
なんなんだろう、あの人。
A組って言う肩書きが、そんなに偉いのかな?
成績が全てってこと⁉︎
違うでしょ、もっと…もっと大事なものがあるでしょ。
E組…か。
不思議と嫌な気分がしない。
渚がいるからなのかな。
渚が差別の対象になってると思うと、無性に腹が立つ。
別に差別対象が幼馴染みの渚だから、とかそういうことじゃないの。
ただ成績が悪いから、差別対象になる。
成績が良いから、何をしても許される。
そういうのが、どうしても許せない。